独自ドメインを取得する時に一番大変なのは、「ドメイン名を何にするか?」というところだと思います。
ドメインを決めるのに何日も悩む人もいるかもしれませんね。
なぜ悩むのでしょうか?
それは「ドメインは一度決めたら変えられない」からです。
正確に言うと、いつでも自由に変えれるのですが、変えることによるデメリットが大きく、「よほどの理由がない限り、変えないが良い」です。
今回は、ドメインを変えることによるデメリットについてご紹介したいと思います。
検索エンジンからのアクセスが減る
Googleなどの検索エンジンには、「キーワード」と「URL」のセットの情報がデータベースに保存されています。
URLにはドメインを含むので、ドメインを変えてしまうと、検索エンジンにヒットしてアクセスしても、前のドメインのURLに接続され、「ページがみつかりません」という表示となり、アクセスすることができなくなります。
また、検索エンジンは「ドメインの質」というパラメータを持っていると言われています。良質なコンテンツを提供しているドメインは、検索エンジンに高く評価され、検索結果の上位に表示されるようになります。
ドメインを変えてしまうことで、それまで蓄積されていたドメインの評価までも失うことになり、また一から検索エンジンに評価される必要があります。
検索エンジンの評価は月や年単位で蓄積されていくものなので、そう簡単に評価を取り戻すことはできないでしょう。
サイト外のリンクからアクセスできなくなる
当然ですが、ドメインが変わるとURLも変わってしまうので、サイト外に設置されていたバナーやリンク、名刺やパンフレットなどの記載されたURLからアクセスできなくなります。
サイト外のリンク数も検索エンジンの評価対象となるため、アクセスが無くなる事はおろか、検索エンジンの評価も落ち、大きな機会損失になります。
リダイレクトの設置やURL書き換えが大変
通常は、ドメインが変わった場合、リンク切れにならないよう、前のURLにアクセスされたら、新しいURLに接続する措置(リダイレクト)を行います。
こうすることで、上記に挙げたようなリンク切れは解消でき、検索エンジンにも「URLが変わったよ」という通知にもなるのですが、その設置には技術的なスキルが必要です。
また、サイトの記事に、そのドメイン名を含んだリンクや画像リンクを設置している場合、すべて新しいドメインに書き換えるという大変な作業も発生します。
さらに、しばらくは旧ドメインにもアクセスが来るため、旧ドメイン自体も管理しつづけなければなりません。
Google Workspaceではドメイン変更は難しい
Google Workspaceをご利用中の方は、ドメイン変更(プライマリドメインの変更)は推奨されていません。
こちらのGoogle Workspace公式記事「プライマリ ドメインを変更する前に」にもあるように、プライマリドメインの変更を行うと、予期しないトラブルとなる場合があるようです。
Google Workspaceでのドメイン変更は、よほどの理由がない限り変更できない、と考えておいたほうがよいでしょう。
メールドメインにも影響大
言うまでもありませんが、メールドメインとして利用している場合も影響は大きいです。
結局メールアドレスが変わってしまうので、得意先へ連絡したり、名刺の再印刷、お問い合わせフォームの通知先などでシステムと連携しているメールアドレスも設定値を変更する必要があります。
まとめ
長く使っているドメインほど、検索エンジンの評価やコンテンツが多く蓄積されているため、ドメインを変えるということは、「蓄積された価値」を白紙に戻すということに他なりません。
ドメインを決める時は、やはり、じっくり慎重に決めたほうがよさそうです。